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子供によくある症状(せなか・こし・こかんせつ・ひざ・あし)

せなか・こし・こかんせつ・ひざ・あしの症状

せなか

背骨は本来、正面から見てまっすぐの状態です。
これが側方(左右)に曲がってしまった病気を「側弯症」と言います。
ここではお子様に多い側弯症について説明します。

脊柱側弯症

脊柱側弯症(せきちゅうそくわんしょう)とは背骨がねじれて曲がる病気です。
姿勢が悪いというのとは根本的に違います。
中でも多いのは思春期のお子さんがかかる思春期特発性側弯症というもので原因はわかっていません。
この病気にかかるのは女の子が多く、大きく曲がると手術が必要になることから早期発見および治療が大切です。

こし

お子様の腰の病気には先天的なものと過度のスポーツ等のよって後天的に発症するものがあります。
ここでは、それらお子様に好発する腰の病気について説明します。

二分脊椎

二分脊椎とは、脊髄馬尾神経が入っている脊柱管の一部の形成が不完全となり、脊髄馬尾神経が脊柱管の外に出てしまっています。
それにより、神経の癒着や損傷が生じてしまい、様々な神経障害が出現します。
ただし、この二分脊椎の病態には、症状が軽いものから非常に重症なものまで様々あります。

 

腰椎分離症

腰椎分離症とは背中を反らす動作や体をひねる動作を繰り返すことで、腰椎の後方に亀裂が生じ、 疲労骨折が生じている状態です。
成長期では骨の構造が弱いため、 スポーツを行っている小学生~高校生に発症することが多いといえます。
特定方向への動作を繰り返すスポーツ(例:野球、サッカー、バレーボール等)で、 発症しやすい腰の病気です。

腰椎椎間板ヘルニア

腰骨は5つの腰椎と1つの仙骨(せんこつ)、そしてそれぞれの骨の間にある椎間板というクッションからできています。
椎間板には外側部分に線維輪、その中に髄核があります。
髄核の後方には脊柱管という管が腰骨の中にあり、神経が通っています。

椎間板の中身である髄核が後ろに出て、神経を圧迫する腰の病気が腰椎椎間板ヘルニアです。
神経が圧迫されると炎症が起きて、痛みやしびれ、麻痺などの症状が起きます。

こかんせつ

お子様の股関節の病気には先天性のものやホルモンが関係する病気などがあります。
ここではお子様に好発する股関節の病気を説明していきます。

発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)

発育性股関節形成不全は、赤ちゃんに起こる股関節の脱臼などの状態です。
大腿骨の先端部分と骨盤との接続が生まれた時からゆるかったり、形成不全をおこしていたりすることが脱臼の原因となります。

脱臼自体は出生時の骨格形成と出生後のおむつや抱っこの仕方などの外的な要因が加わって発生すると考えられています。
赤ちゃんの股関節は、出生直後は容易に外れやすく、股関節脱臼は特に注意が必要です。

単純性股関節炎

単純性股関節炎を罹患すると、急に股関節や膝に痛みが起こり、痛くて歩けなくなったり、痛みのために脚をかばって引きずったりします。
3~8歳くらいのお子様に多く、風邪をひいた後に起こることもあります。
レントゲン撮影では特に病態が見られませんが、超音波検査によって、関節内に水が溜まっている状態が確認されたりします。
この病気の場合は、股関節を安静に保ち、歩かなければ、ほとんど場合において1週間~10日以内ほどで自然治癒します。

ペルテス病

ペルテス病は股関節に起こる病気で、股関節は大腿骨頭が、骨盤の臼蓋というボールをうけるカップをひっくりかえしたような骨にハマりこんでいる関節です。
ペルテス病の原因自体はよくわかっておりませんが、大腿骨頭の血行が悪くなって、弱い状態となり、つぶれて変形を引き起こします。
似たような病気で大人の大腿骨頭壊死というのがありますが、大人の場合は、壊死してしまった部分は再生しないため、人工関節骨頭などの手術が必要なことが多くなります。
お子様の場合は2~3年くらいで良好に再生してきます。
しかし、再生までの期間になるべく変形を少なくすることが肝要になります。

大腿骨頭すべり症

大腿骨頭すべり症は、成長期の大腿骨頭にある骨端線で骨端部がずれる大変珍しい病気です。
10歳~14歳くらいまでの男の子に多く発現します。
肥満気味のお子様や甲状腺疾患などを罹患するお子様に好発することから、ホルモンの異常との関係が原因として考えられています。
通常、股関節痛や跛行で発症します。

股関節インピンジメント

股関節インピンジメントは股関節を深く曲げた際に骨盤と大腿骨が衝突し関節組織を傷つけてしまう病気です。
発症の初期では股関節の機能的障害が生じ、寛骨臼と大腿骨頭の求心位が保てずに股関節のバランスが崩れます。
機能的障害により股関節を形成する大腿骨及び寛骨臼に骨棘が形成されることにより、構造的な問題が生じ、インピンジメント症状(衝突、挟み込み)が起き、関節唇や関節軟骨の損傷や変性が生じます。
症状としては、股関節の引っかかり感や鼠径部、大腿外側の動作時痛、長時間の歩行や階段昇降時の痛みなど発現します。

ひざ

膝は複雑な関節で先天性や後天性を含めて、多くの病気を発症しやすい部位といえます。
ここではお子様に多い膝の病気について説明します。

X脚 O脚

X脚は両膝が内側に曲がった状態で、左右の膝の内側を揃えても、左右の内くるぶしが接しません。
両足のくるぶしの間が開いて両脚が「X」に見えることから名づけられました。
通常は2歳頃からX脚となり、7歳頃には成人の脚になってきますので、7歳以降のX脚には特に注意が必要です。
O脚はがに股のような状態で、2歳頃までは多くのお子様が軽いO脚です。
しかし、成長とともに自然に矯正されるため、ほとんどの場合において心配は不要となります。
しかしながら歩き始めた頃にO脚が目立つようなら「くる病」かもしれないので、一度ご受診ください。

くる病

歩き始めた頃にO脚が目立つようなら、「くる病」(成長期の小児にみられる骨の石灰化障害)が考えられますので、早めにご相談ください。

ブラウント病

ブラウント病はO脚を発現させる原因不明の病気で、レントゲン撮影で脛骨近位内側の骨幹端に嘴状の変化を認める進行性の病気です。

脛骨粗面骨端症(オスグッド・シュラッター病)

オスグッド・シュラッター病はスポーツをしている発育期の男の子に多いとされており、現在は女の子にも多く見られる症状です。
膝の下の骨にでっぱりができている場合が多いです。
大腿四頭筋が働き、付着部に負担がかかることによって、付着部分が隆起し、それが続くと徐々に隆起が大きくなり炎症が起きます。
その後、動いたり触ったりすると痛みが出ます。

ジャンパー膝

ジャンパー膝はトレーニングのし過ぎにより生じます。
膝を伸ばす際、太ももの強靭な筋肉である「大腿四頭筋」が収縮し、膝蓋腱を介して足を持ち上げます。
ランニングやジャンプ時の衝撃を吸収する機能も果たします。
バスケットボールやバレーボールなどジャンプを多くするようなスポーツでは、強いストレスが繰り返し膝にかかり、腱や付着部に微小な損傷を起こし、それが痛みの原因となります。

半月板損傷

半月板を損傷すると、膝の痛みや関節の違和感、引っかかり感、異常音、そして膝を動かせなくなる状態を引き起こします。
また、こうした症状に伴って、膝に水(骨液)が溜まることがあります。

膝蓋骨不安定症

女の子などで関節が緩い方は、膝の屈伸やスクワットで不安感や痛みが出ます。
さらにお皿の骨が少し外へ移動しやすいためにお皿の裏の軟骨を痛めることになります。
装具を使用することで多くは改善しますが、場合により手術が必要になる場合もあります。

あし

足の病気や痛みは特に成長期のお子様やスポーツを激しく行うお子様に好発します。
ここではお子様に多く発症する足の病気について解説します。

先天性内反足

生まれた時から足全体が内向きで、足首が硬く、正常な形に戻せない足の病気です。

外反扁平足

外反扁平足とは、足の裏に土踏まずがなく、踵の骨の部分が垂直になっておらず、ハの字のように内側に倒れこんでいる状態です。
主な原因としては骨格上の問題など、先天性のものといえます。
成長の過程で改善されるケースが多いですが、矯正が必要な場合もあります。

 

凹足

凹足は土踏まずが極端に上がりすぎていて甲高になっている状態のことです。
単に足の変形だけでなく筋ジストロフィーという病気にもみられる症状です。

有痛性外脛骨

足の内側のアーチの中央付近が少し膨らんでいて、その部位が痛くなるのが有痛性外脛骨です。
思春期の女性、激しいスポーツを行う方、10歳くらいのお子様に多いといわれています。

安静にしたり、リハビリをしたりすることで改善させることが多いですが、中には治りにくくなり、足底板や松葉づえを短期間用いたり、ステロイドの注射をしたり、外脛骨の除去手術を受ける人もおられます。

 

三角骨症候群

三角骨症候群は足首を底屈(下に下げた状態のこと)した時に三角骨が脛骨後果(足首の後ろ側)と踵骨とに挟み込まれて発生すると言われています。
足首を繰り返し使うサッカー選手やバレエダンサーや捻挫の後に起こることがあります。

踵骨骨端症(セーバー病)

セーバー病とは、「踵骨骨端症(しょうこつこったんしょう)」とも呼ばれ、かかとの骨の端骨がはがれたり、その手前の踵骨軟骨に炎症が起こったりして発症する病気です。

足底腱膜炎

足底腱膜炎とは、足の裏にある、踵と足の指の付け根までを伸びている組織(足底腱膜)が炎症をおこし、痛みなどの症状が出る病気です。
足底腱膜は、アーチ状になっている足の『土踏まず』を支える重要な役割を担っており、足への衝撃を和らげるクッションの働きも担っています。

舟状骨骨端症(ケーラー病)

ケーラー病は足の甲にある、舟状骨にあるという骨に炎症が起こる病気です。
舟状骨の血流が悪くなることが原因です。
3歳~7歳のお子様、特に男の子が多く罹患します。
ケーラー病が疑われる人はレントゲン撮影が行われます。
基本的には自然に治るのを待つことになります。

中足骨骨頭骨端症(フライバーグ病)

フライバーグ病は特に原因がなく、歩くと足の指の付け根に痛みが出る病気です。
レントゲン画像でみると、中足骨の骨頭の部分が幅広く平らに変形しています。
12歳~18歳の女性に好発します。 

院長

森田 光明

取得資格

医学博士
日本整形外科学会専門医
日本小児整形外科学会認定医
日本整形外科学会認定リウマチ医

診療科目

整形外科・小児整形外科・スポーツ整形外科・リハビリテーション科・リウマチ科

電話

06-6674-5667

所在地

〒558-0043
大阪府大阪市住吉区墨江3丁目23-20
コーポ住吉1階

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